2018年7月3日に米ハワイ州のデービッドイゲ知事がサンゴ礁への有害性が指摘される物質を含んだ日焼け止めの販売や流通を禁じる法案に署名をしました。
この法律は2021年1月1日から発効されます。
有害性が指摘される物質とは紫外線吸収剤の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」です。
この2つはサンゴ礁の白化の原因となっていると一部の研究者が指摘しています。

日焼け止めがもたらす害は?


有害性が指摘されている「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」はサンゴ礁の白石の原因となっていると一部の研究者が指摘しています。また、海洋生命体の遺伝子損傷にもつながると言われています。

「オキシベンゾン」「オクチノキサート」って何?

オキシベンゾン、オクチノキサートは簡単に言うと紫外線吸収剤のことです。
肌の上で紫外線を吸収し熱として放出する効果があり、肌に紫外線が届くのを防ぐ役割をしています。
この2つは、加工しやすい物質なので多くの日焼け止めに含まれています。
ではオキシベンゾン、オクチノキサートの代わりになるものはあるのでしょうか?
それが、酸化亜鉛や酸化チタンなどの「紫外線散乱剤」です。

紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤の違いは?

紫外線吸収剤

化学的な仕組みで肌の上で紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変換して紫外線が肌に浸透するのを防ぎます。

紫外線散乱剤

物理的な仕組みで紫外線を散乱させて紫外線の吸収を防ぎます。物理的に紫外線を防ぐことから肌への負担も少ないと言えるでしょう。

ハワイの紫外線は日本の何倍?


参考:気象庁ホームページ
日本が定めているUV indexは0~2弱い、3~5中程度、6~7強い、8~10非常に強い、11~13極端に強いです。
日本の年間の平均UV indexは約4.0です。紫外線が一番強い7月8月でもUV indexは6.0です。

ではハワイはどうでしょうか?


参考:Weather Atlas

年間平均UV indexは約10.0です。5月から9月は特に高く平均11.0です。
日本の倍以上の紫外線量です。日焼け対策は必ずと言っていいほど必要でしょう。

ハワイで購入できる日焼け止めお勧め3選

2021年から発効される法案を踏まえ、どういった日焼け止めが人気かまとめてみました。

Vertra


Vertraはこれまでにトッププロサーファーやオリンピック選手、海兵隊、政府機関などなど多くのアスリートやアンバサダーの協力を得て10年以上にわたる研究により開発されました。
耐水性を持ちつつも広範囲の波長の紫外線から肌を保護してくれるのでサーファーの強い味方です。

MANDA


MANDAの設立者はCyrus Sutton氏。彼は有名なサーファーでもあり、フィルマー、トラベラーでもあります。
天然成分で構成されたこの日焼け止めを使おうということでクラウドファインディングサイトから製品化されました。
日焼け止め効果が期待できる成分が多く含まれており、すべて天然およびオーガニック成分のみを使用しています。有害な化学物質や合成物を含まず、万が一、口に入れても問題なく、子供にも安全とのこと。
バンブーを使用した高級感あるパッケージが女子にも人気です。

All good


オーガニックの植物成分をベースに、シンプルでナチュラルなボディケア製品をリリースしています。
カリフォルニア州のモローベイに本社を構え、環境意識の高いハワイでも人気があります。
自然治癒力にフォーカスした日焼け止めは子供でも安心して使用できます。


こちらは、よりハードな環境や日差しの強い水際の使用に最適なバタータイプ。
サーフィンなどで使用する場合は、こちらのほうが落ちにくいです。

まとめ

年間36万トンにも及ぶ日焼け止めクリームが海へと流れています。
少なからず、海、環境に影響を与えているでしょう。
今回、紹介した3つ日焼け止めはハワイで購入可能なREEF SAFEのものです。
もちろん法案発効される2021年1月1日からもハワイで使用することができ、サンゴ礁や肌にも優しものです。

いまのところ日本からの持ち込み規制はないのでサンゴに有害な物質、オキシベンゾンやオクチノキサートが含まれている日焼け止めも簡単に持ち込めてします。
環境を守るため正しい選択をしていきたいですね。